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住宅特集 2009年1月号
 
定価:¥2,000(本体¥1,905)
297mm x 221mm
 

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特集
別荘 その場所の風景と魅力を知る
塚本由晴貝島桃代 奥山信一 若松均 西村浩 武井誠鍋島千恵
作品

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光の矩形
設計 五十嵐淳建築設計
施工 大岡産業
所在地 北海道札幌市
住宅特集 2009年1月号 022頁

MAP

 
札幌市内に建てられた緩衝空間における矩形の開口を試行した住宅の第一作。凍結深度分床レベルが下げられ、高い天井が確保されたリビングダイニングを中心部に配置し、その両端の南北に緩衝空間を設けている。北側の緩衝空間には階段室とその踊り場を使った個人の居場所が断面的に展開している。南側の緩衝空間は光溜まりの吹抜けとなっており、採光・通風・冷気止め・動線などの機能をもつ。南側の緩衝空間に設けられた矩形の開口から刻々と変わる光がリビングダイニングに間接的に差し込み、その光の状態が室内にも反映される。

光の矩形
撮影:新建築社写真部
相間の谷
設計 五十嵐淳建築設計
施工 山田建設工業
所在地 北海道河東郡
住宅特集 2009年1月号 034頁

MAP

 
北海道帯広市近郊に建てられた緩衝空間における矩形の開口を試行した住宅の第二作。「光の矩形」と同様で南北に緩衝空間を設けているが、中心部に配置したLDKは天井まで吹抜け空間となっている。またここでは、南北の両方の緩衝空間に寝室や客間スペース、水回り・収納など諸機能をもった小さなスペースを層状に配置している。その緩衝空間と中央のLDKの間に矩形の開口とカーテンが設けられ、直接光が拡散光へと変換される。両端の緩衝空間に挟まれたLDKは、密室度は高いが、ぼんやりと明るい広々とした空間が実現されている。

相間の谷
撮影:新建築社写真部
明月谷の住宅
設計 中村好文
施工 山洋木材
所在地 神奈川県鎌倉市
住宅特集 2009年1月号 044頁

MAP

 
敷地は、鎌倉石の石切場跡で、切り立った崖の上にある。そのため外観は、ガルバリウム鋼板の小波板で包まれた箱形の建物という表現に抑えられ、エキスパンドメタル製のスロープとブリッジの長いアプローチが際立っている。室内では、居間・食堂・台所・寝室・オフィスが1階にコンパクトサイズで詰め込まれ、水回りをスキップフロアに設けることによって、上下階に広い収納スペースが確保されている。その結果、眺めのよい2階に生活感のないアッケラカンとした広間が実現した。

明月谷の住宅
撮影:新建築社写真部
軽井沢の BB House
静かの棟・賑やかの棟
設計 横河健/横河設計工房
施工 第一建設
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町
住宅特集 2009年1月号 054頁

MAP

 
リビング、ダイニング、キッチン、仕事場といった生活の活動的部分が納められた「賑やかの棟」。そして、洗面室、浴室、寝室といった休むための機能が納められた「静かの棟」。この分けられた二棟がデッキを介して繋がる構成になっている。

軽井沢のBB House
撮影:新建築社写真部
名古屋の住宅
設計 谷尻誠/suppose design office
構造 名和研二/なわけんジム

施工 岡本建設
住宅特集 2009年1月号 064頁

MAP

 
地上1階が建主が営むフラワーショップ兼ギャラリーとなっている地上3階建ての併用住宅。階高の高い1階部分は、前面道路と北側の小学校の敷地の両側に開き、住居部にあたる2・3階は騒音に考慮し北側のみテラスと開口を設け、小学校の植栽を借景として楽しむ。また、壁と天井を屏風のように折ることで、構造的負担を軽減すると共に室内に陰影をつくり出し、凸凹を利用した棚や書斎スペース、設備スペースとして機能している。1階には離れとして鉄板造の和室も設置されている。

名古屋の住宅
撮影:新建築社写真部
ダブル・チムニー
設計 アトリエ・ワン
施工 笹沢建設
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町
住宅特集 2009年1月号 084頁

MAP

 
軽井沢らしい雑木林の中の建て売り別荘。敷地中央のナラやクヌギを避けるようにふたつのシンメトリーな三角形平面のヴォリュームを配している。向き合う面に大きなトラスを組み込み、ふたつの三角の要部分に鉄骨柱を一本入れることで、林に向けて大きな開口を確保している。また将来のオーナーにとってプランも含めて「家褒め」できるセグメントが多数盛り込まれており、桐の床、珪藻土仕上げの暖炉と手摺、ストーブ、平行四辺形の階段、ロッジア、薄い鉄板の庇などがその一部である。

ダブル・チムニー
撮影:新建築社写真部
御代田山荘
設計 奥山信一研究室
施工 フジコーポレーション
所在地 長野県北佐久郡御代田町
住宅特集 2009年1月号 098頁

MAP

 
舞台のようなコンクリート打放しテラスの両袖に、竪羽目板張りの雨戸が立ち、その奥に杉板横張りの小屋裏の箱が浮かぶ広間がある。広間中央には小屋裏の箱から鉄筋で吊られたテーブルとベンチ、梯子状階段、シェーカー型薪ストーブが、貝殻粉末左官仕上げの白壁を背景として横一列に置かれている。内側上部の棟方向には、幅1.5間の大きな家具のような木造小屋裏ヴォリュームが吊られている。

御代田山荘
撮影:新建築社写真部
森のツリーハウス
設計 若松均建築設計事務所
施工 新津組
所在地 長野県北佐久郡
住宅特集 2009年1月号 108頁

MAP

 
敷地は、辺り一面カラマツやミズナラに囲まれた広大な傾斜地。大勢の人が楽しめる広いスペースと、数多くの部屋がありながら寂しさを感じさせない独立性の高いスペースとを併存させたい、という建主の要望に対し、ひとつひとつの部屋を「小さなツリーハウス」に見立て、それがいくつも集まることで、大きな場が生まれる構成となっている。軒先の高さをFL+1、950まで抑えることで、プライベート感のあるこぢんまりとした雰囲気をつくっている。

森のツリーハウス
撮影:新建築社写真部
館山の家
設計 西村浩/ワークヴィジョンズ
施工 白幡興業
所在地 千葉県館山市
住宅特集 2009年1月号 118頁

MAP

 
敷地は田園風景と平砂浦を望む尾根の突端にある。この水平の風景を堪能できるように、大きな開口が設けられた。大きな開口を活かすため、内外の境界がなくなるように柱の存在感をなくし、そこに全開放できる木製建具がはめ込まれている。

館山の家
撮影:新建築社写真部
廊の家
設計 武井誠+鍋島千恵/TNA
施工 新津組
所在地 長野県北佐久郡御代田町
住宅特集 2009年1月号 126頁

MAP

 
傾斜角度45度の斜面に、廊下状に連続した建物が挿入される。エントランスには斜面下の道路から84段の階段を上ってアプローチする。同じ高さを移動する中で、地中に埋もれた洞窟のような場所から空中に浮いた場所へと、いろいろな地面との関係が体験できる。地面からUの字型に張り出した空間を囲む開口は、ガラス勝ちに納めることで面として見えてくる。外壁は樹脂モルタル粗塗り仕上げ、屋根はFRP。

廊の家
撮影:新建築社写真部