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住宅特集 2009年9月号
表紙の作品:壁層の家
撮影:新建築社写真部
 
定価:¥2,000(本体¥1,905)
297mm x 221mm
 

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特集/家・ECO ISM エコであることは住宅を変えるか
鋸南の家=石井秀樹建築設計事務所 スロープの家=橋本廉太郎橋本由美子 Five Gate House =長谷川順持建築デザインオフィス Kokage=末光弘和末光陽子/SUEP. 鴻巣の住宅=龍光寺眞人池守由紀子 ENEOS創エネハウス=小泉アトリエ

Open Terrace=
木村博昭+ケイズアーキテクツ 壁層の家=髙砂正弘/髙砂建築事務所 N-CUBE=トイットデザイン+吉村寿博建築設計事務所 cross air=古関俊輔高松樹 狛江の住宅=長谷川豪建築設計事務所 順風晴天の家=ウエガイト建築設計事務所

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鋸南の家
設計 石井秀樹建築設計事務所
施工 網代工務店
所在地 千葉県安房郡鋸南町
住宅特集 2009年9月号 024頁

MAP

 
南房総に位置する週末住宅。周囲に田んぼ、遠方に山並みが広がる自然環境に恵まれた立地である。そのため、高床、緩やかな勾配屋根、深い庇といった建物形状、太陽光発電パネル、雨水利用タンク、エコキュートなどの設備システムの導入、自然素材の多用と、自然エネルギーの最大限の活用を図っている。内部は大きなワンルーム空間で、南側の大開口からは、見慣れた風景を新鮮なものへと見せるように、近景の田んぼから遠景の山並みまでの風景を切り取ることが意図された。

鋸南の家
撮影:新建築写真部
スロープの家
設計 橋本廉太郎+橋本由美子
施工 田中工務店
所在地 神奈川県鎌倉市
住宅特集 2009年9月号 032頁

MAP

 

スロープの家
撮影:新建築社写真部
Five Gate House
設計 長谷川順持建築デザインオフィス
施工 TH-1
所在地 茨城県つくばみらい市
住宅特集 2009年9月号 040頁

MAP

 
敷地は農家が点在する広大な水田地帯で、敷地を取り巻く「囲い」の中に住居が存在する地域。周囲をブロック塀に囲まれた敷地に、大小五つの門型フレームを組み合わせることで土地の輪郭付けである囲いとの相互関係を築き、アプローチ、内外の床、仕切りへと浸透させている。門型がもつ「多数の面」という造形特性を、温熱環境づくりへも応用し、どまだんシステムを用いて温度差のない空間を実現させている。

Five Gate House
撮影:新建築社写真部
Kokage
設計 末光弘和+末光陽子/SUEP.
施工 小川共立建設
所在地 千葉県我孫子市
住宅特集 2009年9月号 048頁

MAP

 
自然環境としての「木陰」の快適さを、住環境に翻訳することが試みられた夫婦ふたりの老後の生活のための住宅。建物は形の異なる十本の樹木状の構造ユニットで構成されており、庭木を延長するように配置されたユニットは、お互いにずれながら連結されることで、室内外にさまざまな「木陰」をもつ多様な空間をつくり出している。その構成により1階は、夫婦がほどよい距離を保ちながら、個々に好きなことを楽しめる。対照的に2階は、それぞれの個室がペントハウスのようなかたちで載る形式。樹木のように地下水を吸い上げ、躯体内を循環するこれらのユニットは、輻射冷房のシステムとしても機能しており、「木陰」に入った時の涼感を空間に加味している。

Kokage
撮影:新建築社写真部
鴻巣の住宅
設計 龍光寺眞人+池守由紀子/龍光寺建築設計
施工 青木建設
所在地 埼玉県鴻巣市
住宅特集 2009年9月号 056頁

MAP

 
のどかな田園風景が広がり、隣地同士がおおらかにつながる土地に建つ住宅。建物は北側に広がる母屋、菜園と直接つながり、外部に開かれた動線をとっている。開口をつくるためにずれながらひとつながりになったプランは、アルコーブを通して、中心となる場がいくつも並存している。断熱、気密、熱容量、採光や通風に配慮することで、自然のエネルギーを利用した緩やかな室内気候をつくっている。

鴻巣の住宅
撮影:新建築社写真部
ENEOS創エネハウス
設計 小泉アトリエ
施工 栄港建設(建築工事)、向陽電気工業(設備工事)
所在地 横浜市港北区
住宅特集 2009年9月号 064頁

MAP

 
CO2排出量ゼロの住宅を目指して新日本石油と小泉アトリエが協働してつくり上げた実験住宅。主として高気密・高断熱、パッシブデザイン、化石エネルギーの効率的利用、省エネを意識した生活、太陽光発電の五つの項目でエネルギーの有効活用を進め、CO2削減につなげていくことが試みられている。燃料電池や太陽光発電システムなどの環境性能の高い機器だけに頼らず、建築家との協力で住宅の設計や住まい手の生活までをも含めて総合的な環境配慮計画がなされたことが特徴。

ENEOS創エネハウス
撮影:新建築社写真部
Open Terrace
設計 木村博昭+ケイズアーキテクツ
施工 網三基建設
所在地 神戸市東灘区
住宅特集 2009年9月号 092頁

MAP

 
森に開くデッキテラスが特徴の住宅。3層すべてが東側の自然に対して開口をもつため、断面的にテラスが重層された構成となっている。2階のデッキテラスの庇は木ルーバーとガラスのトップライトの組み合わせで明るい縁側をつくり出す。一方で、西側の玄関や土間などは、格子による透かしや小さな開口で閉じた空間となっている。開放感と落ち着きが同居する空間となっている。

Open Terrace
撮影:新建築社写真部
壁層の家
設計 髙砂建築事務所
施工 SEEDS・CASA
所在地 兵庫県
住宅特集 2009年9月号 100頁

MAP

 
前面道路側に石を積んだ壁を層状に立て、その内側に居住空間を配置している。内部には庭が設けられ、居室は庭に対して開いたりつながりをもって配置されている。

壁層の家
撮影:新建築社写真部
N-CUBE
設計 トイットデザイン+吉村寿博建築設計事務所
施工 モオリ建設
所在地 石川県金沢市
住宅特集 2009年9月号 108頁

MAP

 
三叉路に面する変形敷地に建つ住宅で、道路と隣家に接する東西北は閉じ、公園に面する南側は大開口によって開いている。また、キッチンやPS、書斎などの諸機能をボックス状のファンクションブースに集約することで、その周囲にフレキシブルな空間を生み出している。

N-CUBE
撮影:新建築社写真部
cross air

設計 古関俊輔+高松樹/古関建築設計事務所
所在地 奈良県奈良市
施工 三共建設 

住宅特集 2009年9月号 114頁

MAP

 
敷地は人目に晒されやすい一般住宅街の角地に当たる。中庭を軸に各層のレベルをずらすことで、2階の足下から1階の様子が覗けたり、1階からは2階の様子が断面のスキマから伺える。室内全体が距離を置きつつ、ひとつながりになった住宅。スチールメッシュの中に鉄平石が積まれた門扉からは、内外に光が射し込む。

cross air
撮影:新建築社写真部
狛江の住宅
設計 長谷川豪建築設計事務所
施工 ミサワホーム東京
所在地 東京都狛江市
住宅特集 2009年9月号 120頁

MAP

 
敷地は100m2ほどの角地で、建蔽率は50%。半地下の空間は、地盤面から1m以下の地階は建蔽率対象外となることを利用し、敷地いっぱいに建物を建て、半分を居間、もう半分を庭、庭の下に寝室や水回りなどのプライベートな半地下の空間をつくっている。その半地下上部の庭の空地が、密集した住宅地を少し明るくするような存在になることが期待されている。

狛江の住宅
撮影:新建築社写真部
順風晴天の家
設計 ウエガイト建築設計事務
施工 須賀工務店
所在地 埼玉県越谷市
住宅特集 2009年9月号 130頁

MAP

 

順風晴天の家
撮影:新建築社写真部
住宅物語:ハウス・アサマ
文 塚本ゆり
イラスト 寺田晶子
住宅特集 2009年9月号 138頁

MAP

 

鋸南の家作品解説
風景の再発見
都心に住む夫婦の週末住宅として、またリタイア後の終の住処としての計画である。老後を考え、起伏が少なく気候が温暖な南房総の山間に位置する田園の敷地が選ばれた。
最初に敷地を訪れた時に、南に流れる水路の土手一面に咲く草花...
石井秀樹
住宅特集 2009年9月号 024頁
鋸南の家作品解説
自然エネルギーを活かすかたち
高床式にすることは、かつて田んぼだった多湿な土壌への湿気対策として有効である。また風景に馴染むように考えた水平に広がる大屋根は地域特有の強い南風を受け流し、屋根形状に沿って構成した室内に田んぼを通過してきた涼しい風が吹き抜けて...
石井秀樹
住宅特集 2009年9月号 024頁
特集 Topics解説
今、住宅の設計において、環境的側面で関心をもっているのはどんなことですか?
環境的側面というよりは、むしろその環境に参加する生活者の目線で...
石井秀樹
住宅特集 2009年9月号 024頁
スロープの家作品解説
敷地は、鎌倉長谷の海から近い古い住宅街の一角にある。松、椎、山桑といった何十年も前からある多様な樹木が敷地を守るように緑の屏風を形成した森のような場所。建主は私の両親であり、敷地は父が生まれ育った土地である。引退後ののんびりし...
橋本廉太郎
住宅特集 2009年9月号 032頁
スロープの家特集テキスト
簡易エアフローで熱環境を快適に保つ
南面緑のスクリーンは3尺ピッチに見付50mm奥行250mmの柱で構成される。この列柱は見る方向により透過されたり遮蔽されたりという視線の操作を行いつつ、室内に光と木陰を大量に取り入れている。
ガラス面は室内環境を重視...
橋本廉太郎
住宅特集 2009年9月号 032頁
スロープの家 ECO特集テキスト
Q&A
Q1. 今、住宅の設計において、環境的側面で関心をもっているのはどんなことですか?

住宅レベルの室内...
橋本廉太郎
住宅特集 2009年9月号 032頁
Five Gate House作品概要
「囲い」の中に住居をつくる
農家が点在する、広大な水田地帯。敷地を取り巻く「囲い」の中に住居が存在する様態が特徴的なこの村落。与えられた土地も長大なブロック塀に囲まれていた。住み手の主人は美術教師で、アーティストとして作品づくりを重ね、多数の大型作品を所...
長谷川順持
住宅特集 2009年9月号 040頁
Five Gate House特集テキスト
空気の流れと共にデザインを考える  ーどまだんシステムの新たな展開—
どまだんシステムとは、床下の蓄熱コンクリートに温水(冷水)を流し、輻射暖房、あるいは冷輻射をつくり出し、そこで得た「熱」を通気、換気、断熱、気密の組み合わせから温度差のない空間を実現するしくみである。
現在システムで...
長谷川順持
住宅特集 2009年9月号 040頁
Five Gate House ECO特集テキスト
Q&A
Q1. 今、住宅の設計において、環境的側面で関心をもっているのはどんなことですか?

自然環境/日照や...
長谷川順持
住宅特集 2009年9月号 040頁
Kokage作品概要
Kokageをつくる
千葉県我孫子市、夫婦ふたりの老後の生活のために建てられた住宅。この住宅では、自然環境としての「木陰」の快適さを住環境に翻訳することを試みている。
建物は、形の異なる十本の樹木状の構造ユニットで構成されており、庭木を延...
末光弘和 x 末光陽子
住宅特集 2009年9月号 048頁
Kokage特集テキスト
井戸水を利用した冷輻射 〜木陰の涼感をつくり出す〜
15度前後に冷えた井戸水を樹木のように吸い上げ、循環させて躯体を冷やす冷房システム。TREEUNITのアーチ状の形状の表面に配置することで、人の体を覆うように躯体が冷え、木陰のような涼感をつくり出す。温度ムラや気流の不快感を起...
末光弘和
住宅特集 2009年9月号 048頁
Kokage構造概要文
TREEUNITの構造  〜寄り集まって成立する構造〜
大きさの異なる10のユニットがそれぞれ方向性をもった耐震要素となっている。単体では自立し得ないユニットが方向を変えて寄り集まることで、全体として成立するシステムとしている。各ユニットは2方向のキャンチレバーだが、1方向はユニッ...
坪井宏嗣
住宅特集 2009年9月号 048頁
Kokage ECO特集テキスト
Q&A
Q1. 今、住宅の設計において、環境的側面で関心をもっているのはどんなことですか?

目に見えにくい熱...
末光弘和
住宅特集 2009年9月号 048頁
鴻巣の住宅作品概要
おおらかな環境の構造化
敷地は埼玉県北部にあり、周囲はゆったりとした広さの宅地に囲まれている。少し歩くと広大な田畑が広がるのどかな風景の中に、この建物は特異点のように建っている。
敷地の北側には母屋がある。母屋と隣家の境界には庭を行き来でき...
龍光寺眞人 x 池守由紀子
住宅特集 2009年9月号 056頁
鴻巣の住宅特集テキスト
ゆるやかな気候制御で均質空間をつくる
現代建築において、建物への環境工学的配慮は、住環境を形成する大きな要素となっている。
環境工学的な均質空間の実現は可能だろうか。すべての部屋の環境的偏りをなくすことができれば、自由なアクティビティを生み出すきっかけに...
龍光寺眞人
住宅特集 2009年9月号 056頁
鴻巣の住宅 ECO特集テキスト
Q&A
Q1. 今、住宅の設計において、環境的側面で関心をもっているのはどんなことですか?

自然環境や都市的...
龍光寺眞人
住宅特集 2009年9月号 056頁
ENEOS創エネハウス 作品解説
プロジェクトの概要
エネルギー企業・新日本石油による、自然エネルギーと化石エネルギーをベストミックスさせた次世代のライフスタイル・住宅像を模索するためのモデル/実験住宅である。住宅の運用時において排出されるCO小泉雅生
住宅特集 2009年9月号 064頁
ENEOS創エネハウス 作品解説
ナイン・スクエア・グリッドのコアとなる階段室
省CO2のモデル住宅として、高い断熱・気密性能が求められ、外部の...
小泉雅生
住宅特集 2009年9月号 064頁
ENEOS創エネハウス 作品解説
耐力壁としてのFRPグレーチング
いくつかのプロジェクトでFRPグレーチングを間仕切りとして利用している。格子状で光や空気を通しつつ視線を制御できる、素材自体に透光性があり光を当てると面自体が発光するといった特質を活かしたものである。先般オープンした象の鼻パー...
小泉雅生
住宅特集 2009年9月号 064頁
ENEOS創エネハウス 作品解説
エネルギーを総合的にとらえる
(1) 自然環境による温熱システム
Ⅱ地域(寒冷地仕様)の次世代省エネ基準に準拠した高断熱・高気密として住宅性能を向上させ、負荷の削減を図...
小泉雅生
住宅特集 2009年9月号 064頁
Open Terrace作品解説
恵まれた自然環境
阪神間の住宅地は、六甲山麓の南斜面地に、戦前の電鉄開発と共に沿線に健康住宅地として開発され、山と海が近接した地形は、主に南北方向に勾配がきつく、海から遠ざかるほどに坂道も多く角度も急になる。しかし、この豊かな自然環境は、理想的...
木村博昭
住宅特集 2009年9月号 092頁
Open Terrace作品解説
静的・動的な空間
全体構成は、東西平行に二等分に区分され、明確に静的、動的な空間の領域に分けられている。前面道路からのアプローチは、前庭と駐車場を設け、視覚的に開放的であるが、住宅の顔となる正面と玄関は、透かしと必要な開口だけの閉ざされた静かな...
木村博昭
住宅特集 2009年9月号 092頁
Open Terrace作品解説
浮遊感のあるテラス
1階のアウトリビングとなる大きなテラス、そして2階の跳ね出したテラス、さらに屋上階とテラスを断面的に重層させ、森の中で樹木に手が届くような浮遊的な不可思議な感覚がもてる。実際に土に触れて親しむ田園とは異なり、森林浴のような空気...
木村博昭
住宅特集 2009年9月号 092頁
壁層の家作品解説
古いRC造の洋館に住んでいたことがある建主は、輪郭線の弱い住宅で、風景の質が変わりつつあることを感じていた。そこでこの住宅では、景観との関係、建築としての安心感、その守られた中での開放的な生活を考え、計画を進めた。
...
髙砂正弘
住宅特集 2009年9月号 100頁
壁層の家作品解説
庭と居室
すべての居室が庭に面し、それを通して内と外との一体感を増し、周辺への広がりをつくるために、吹抜けによる上下のつながりを加えた立体的な市松状に、居室と庭とを配置した。
大小六カ所ある庭の性格は、面する居室によって違って...
髙砂正弘
住宅特集 2009年9月号 100頁
N-CUBE 作品紹介
開く場所と閉じる場所
金沢市の閑静な住宅街にあるこの住宅は、三叉路に面する変形敷地に建っている。敷地南側が緑豊かな小さな公園に面していて、これを借景として生活空間に取り込むことがまず最初にイメージされた。交通動線が行き交うとても目立つ敷地なので、建...
戸井建一郎 x 吉村寿博
住宅特集 2009年9月号 108頁
N-CUBE 作品紹介
自由な平面を生み出すファンクションブース
明るく開放的な1階LDKは、中間に構造柱をもたない大スパンの鉄骨造により、LDKのワンルーム化と全面開口が可能となった。約四〇帖のワンルームの中に中心から少しずらしてファンクションブースを配置することにより、このスペースで行わ...
戸井建一郎 x 吉村寿博
住宅特集 2009年9月号 108頁
「cross air」作品解説
スキマでつながる
出会った時の建主夫婦の言葉は「子供たちが巣立った後の棲家を五年後に建てたい」であった。五年の歳月に戸惑いながらの計画は、気の昂りと早まりを拍車に、「翌年にお願いします」という短縮ぶりを見せた。当然、まずは子供たちも共に暮らし、...
古関俊輔 x 高松樹
住宅特集 2009年9月号 114頁
「cross air」作品解説
営みの風景づくり
棲家における日々の営みはたとえれば、日々の食卓のようである。そこには身体的で情緒的な固有の時間が育まれる。モノや情報に溢れる時代。そのまっただ中にいるわれわれは、素材感を消し去って構成された器のみを恣意的に表出したくもなるが、...
古関俊輔 x 高松樹
住宅特集 2009年9月号 114頁
論文
先読みのメンテナンス術
はじめに—維持管理重視の設計戦略とは
 この論文の前編(本誌0907)の最後で、長寿命を目標とするならば、現代構法が考えなければならないこ...
中島正夫
住宅特集 2009年9月号 018頁
特集記事
環境対策の発想を、新しい住宅像の契機に
—これから建築業界全体を通して環境配慮に取り組まなければならない状況がくる中で、住宅産業はどう対応することができるのか。そんな視点から、いくつかの取り組みを取材しました。住宅というミクロであり、マスでもある場所でできることにつ...
伊香賀俊治 x 高口洋人 x 藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 072頁
特集記事
暮らしに応じたエネルギーの使い方
 本号掲載の「ENEOS創エネハウス」(六四頁参照)は、CO2排出量ゼロの住宅を目指して新日本石油と小泉アトリエが協働してつくり上げた実験住宅です。主として高気密・高断熱、パッシブデザイン、化石エネルギーの効率的利用、省エネを...
住宅特集 2009年9月号 074頁
特集記事
伊香賀俊治の取材メモ
 この住宅は、耐震要素であり風や光も導くFRPグレーチングで囲われたシャフトを中心とした、螺旋階段状の空間構成となっている。この構成は、熱・風・光だけでなく、家族のコミュニケーションがいき交う住まいをも具現化していると感じた。...
伊香賀俊治
住宅特集 2009年9月号 074頁
特集記事
藤村龍至の取材メモ
 実験住宅ということもあり、最新技術がふんだんに搭載されており、エコ時代のひとつの住宅像を示している。
 小泉雅生さんが「ナイン・スクエア・グリッド」という極めてオーソドックスな平面形式を、省エネ技術の観点から積極的...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 074頁
特集記事
既存住宅の再生による省資源化
 既存住宅の延命化は、膨大な資源の利用と廃棄を繰り返してきた住宅産業にとって、資源の有効利用と廃棄物の削減につながるため、住宅が担うエコロジーの重要な課題です。そのため、既存住宅の延命化に対する社会意識は大きく、住宅メーカー各...
住宅特集 2009年9月号 076頁
特集記事
藤村龍至 の 取材メモ
 積水ハウスの住宅がもつ軽量鉄骨による「スケルトン・インフィル」の構造形式と、竣工時の図面データが保存されていることが「再生住宅」というジャンルを成立させている。現在、国土交通省が住宅の長寿命化のために求めている空間の可変性や...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 076頁
特集記事
風の流れを街ぐるみで考える
 越谷レイクタウンは、大規模調節池の建設と土地区画整理を一体的に行うUR都市機構による都市計画で、その内、調節池から伸びるキャナルを挟んだ集合住宅(五〇〇戸)と戸建て住宅(一三二戸)の街区を大和ハウス工業が複合開発しています。...
住宅特集 2009年9月号 078頁
特集記事
伊香賀俊治の取材メモ
 街区全体から住宅内までの風の流れを考えた街区計画になっており、建築群の環境性能を評価する「CASBEEまちづくり」の最高ランク認証第一号である。個々の建物も、断熱気密、日射遮蔽、自然通風、自然採光などパッシブデザインの基本が...
伊香賀俊治
住宅特集 2009年9月号 078頁
特集記事
藤村龍至の取材メモ
 熱流体解析(CFD)を基に調整を繰り返したという住棟の配置計画から、住棟間の風をとらえるウインド・キャッチャー、住宅内の換気を促す欄間、トップライトに至るまで、パッシブなアイデアがスケールを横断して展開されている点が興味深い...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 078頁
特集記事
資源循環で森林を守る国産材の家
 CO2削減にとって忘れてはならないのは、森林吸収量です。日本には約2500万haという国土の六六%程の森林があり、その内の約1000万haが人工林で、他国に比しても高い森林率をもっています。しかし、森林は成長過程でCO2を吸...
住宅特集 2009年9月号 080頁
特集記事
高口洋人の取材メモ
 木材から環境問題のことを考える時に、認証林制度やウッドマイレージなど、森林保護やCO2削減などに寄与する仕組みがすでにできている。しかし、それらが地球環境にとって重要であっても、量産メーカーの住宅は、性能の保証が重視されなけ...
高口洋人
住宅特集 2009年9月号 080頁
特集記事
藤村龍至の取材メモ
 国産木材を使用するというコンセプトは、社会全体の林業の問題を請け負っており、建築単体では解決できないマクロなスケールで住宅をとらえる目線になるだろう。木造住宅を量産するメーカーとして、日本の林業の保続には使命感をもっていると...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 080頁
特集記事
効率と普及を考えた環境配慮の形態
 住宅の環境性能を高めるためには、機器の開発やディテール設計などのさまざまな方策がありますが、住宅の形態からのアプローチもあります。設備機器が高効率に稼働する形態、自然環境を享受できるパッシブデザインの形態など、かたちのデザイ...
住宅特集 2009年9月号 082頁
特集記事
藤村龍至の取材メモ
 「スマート・スタイル・ゼロ」は、「南側に大きく面積を取った1/1勾配の屋根」「開口を絞った東西の妻面」「風をとらえる袖壁」など、環境技術を分かりやすくデザインの言語に置き換えている。同時に、「子供室とリビングをつなげる吹抜け...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 082頁
特集記事
環境性能の要照明・家電の最前線
 住宅におけるエネルギー消費量は給湯、冷暖房、照明・家電がそれぞれ三分の一を占めるといわれます。そのため、高気密・高断熱を施し、太陽光発電システムを導入するなど、住宅性能を高めることによって給湯と冷暖房のエネルギー消費を抑える...
住宅特集 2009年9月号 084頁
特集記事
伊香賀俊治の取材メモ
 この場所は、三~五年後(二〇一X年)にCO2排出量がゼロの暮らしを想像できる設定となっている。
 二〇二〇年、二〇五〇年の低炭素社会実現に向けた新技術住宅建材(真空断熱材)、住宅設備機器(LED照明、エアコン、蓄電...
伊香賀俊治
住宅特集 2009年9月号 084頁
特集記事
高口洋人の取材メモ
 エコロジーへの取り組みも、それによる新しい「楽しみ」や「成長」がなければ継続しないし定着しない。人間は飽きっぽい。機械単体の効率を高める技術開発は、飽きっぽい人間が相手でも確実に省エネを実現でき有力である。しかし、効率がよい...
高口洋人
住宅特集 2009年9月号 084頁
特集記事
藤村龍至の取材メモ
 「家電」というもっとも消費側での環境配慮は、効果が大きい。たとえば冷蔵庫ならグラスウールの約三八倍の断熱性能をもつ真空断熱材を利用することで七三%、照明なら電球形蛍光灯にすることで八〇%のCO2排出量を削減できる。これらによ...
藤村龍至
住宅特集 2009年9月号 084頁